うつわが生まれる場所
先日、香川県の陶芸家
上野剛児さんの工房にお邪魔してきました。
上野さんは穴窯と言われる、とても大きな窯でうつわを焼かれます。
店主も窯の圧巻さに、しばらく呆然と見入ってしまいました。
陶芸というとろくろで形を作る場面が浮かびますが、実際、それは作陶のごく一部。
薪を入手するところから始まって、
薪を割り、窯を整える。
土を作り、釉薬になる灰を仕込む。
長い長い時間をかけて焼き、
じっくりと窯を冷ます。
取り出した作品を丁寧にやすりがけし、綺麗に洗う。
と、様々な工程がありますが、これらもまだ作陶のごく一部で、もっともっと多くの作業を日々積み重ねて、うつわを作られています。
今、手元にあるうつわが、作り手さんの地道な作業の積み重ねで届けられたと思うと、心が熱くなります。
もし、どこかでうつわを手にされることがあったら、そのうつわが生まれた場所に、思いを馳せてみるのも、素敵な時間だと思います。
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